薄毛の種類を見極めて正しい治療方法をしないと、髪の毛の状態が悪化するだけなので注意して下さい。
髪の毛が抜ける・薄くなる原因は様々あり、最適な治療をしないと改善しないのです。
薄毛は、体質・生活習慣・食生活・ストレス・・など、様々な要因があるため、原因に応じた対策をしないと上手く髪の毛が復活しないんですね。
ただ、薄毛と言っても、頭頂部や生え際が後退して髪の毛が抜けていくタイプや、全体的に髪の毛が抜けていくタイプ、ピンポイントの頭皮が薄毛になるタイプなど様々あるんです。
髪の毛は一度抜けると、また生えてくるまで時間がかかること、見た目が悪いと他人の目が気になってコンプレックスになりがちです。
早めに抜けてしまった髪の毛を元に戻して、気持ちの負担やストレスをなくしていただきたいです。
もし、髪の毛が脱毛して薄毛が進行しているなら、早く原因を突き止めて、対策をしていただきたいです。
そこで、ここでは薄毛の種類とその治療の方法についてご紹介します。
薄毛の種類と治療方法は?
薄毛の種類は、治療の方法を決めるために、症状から原因を特定する必要があります。
症状に応じた、専門の皮膚科・クリニックで治療する事が大事なんですね。
漠然と近所の皮膚科に行くより、原因に応じた専門のクリニックに通うことが大事です。
名医とはいかなくても、薄毛の原因に特化した医師の診断を受けることで、早く改善するんですね。
そこで、薄毛の種類と治療の方法についてご紹介します。
<薄毛の種類と治療方法は?>
- 男性型脱毛症(AGA)
男性ホルモン(DHT)が、髪の毛を作る毛母細胞を弱体化させることで、毛包(髪の毛の毛穴の奥にある組織)が小さくなり、脱毛が進む薄毛です。
生え際や頭頂部が薄くなるのが特徴の、30代~の男性に起きやすい薄毛のタイプです。
急に髪の毛が細くなり、軟毛になり、生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなっていきます。
AGAは、遺伝の要素があり、母方からの薄毛が約8割と言われています。薄毛になりやすさは、DHTの分泌・男性ホルモンの感受性が遺伝子検査などで調べることができます。
女性も男性ホルモン・DHTによる薄毛になることもあり、F-AGAと呼ばれます。(男性・女性とも、男性ホルモン・女性ホルモン両方が分泌されています)
AGAの治療は、ミノキシジル・フィナステリドなどの育毛薬での治療方法があります。根本治療ではないですが、植毛、増毛、カツラといった対処法もあります。
- 円形脱毛症
円形脱毛症は、精神的なストレスが原因で頭部の一部が円状にハゲる症状です。
多くは10円玉くらいの1~3センチだけ脱毛し、薄毛になります。
円形脱毛症は、1箇所だけ薄毛になる「単発型」、2箇所以上薄毛になる「多発型」があります。単発型と多発型が、円形脱毛症の約8割を占めます。
単発型・多発型は、20歳未満で発症するのが約50%で、一度起きると、大人になっても再発する傾向があります。
単発型・多発型脱毛以外の残りの約2割は、次のような脱毛タイプがあります。
・全頭型脱毛:円形にならずに、頭髪全体が一気に脱毛するタイプ
・蛇行状脱毛:円形にならずに、頭髪が帯状型に脱毛するタイプ
・汎発型脱毛:頭皮だけでなく、全身の体毛が脱毛するタイプ円形脱毛症は原因になるストレスから開放されると、約6~12ヶ月程度で髪の毛が生えてくることが多いとされています。
- 炎症性脱毛
炎症性脱毛は、頭皮が炎症を起こして、髪の毛が生えづらい状態になる脱毛症です。
頭皮の炎症は、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎(しろうせい・ひふえん)があります。
・接触性皮膚炎:パーマ・カラーリング・白髪染め・刺激が強いシャンプー・コンディショナーなどが原因で、頭皮に炎症が起きる皮膚炎です。
・脂漏性皮膚炎:頭皮に住んでいるマラセチア菌・真菌といった菌が増殖して、皮脂分泌のバランスを崩し、フケ症、かゆみなどを伴って炎症ができます。悪化すると粃糠性皮膚炎(ひこうせい・ひふえん)になります。
頭皮の炎症が起きたら、刺激の強いシャンプーはやめて、お湯で髪の毛を洗うなど炎症を抑えることを優先します。
フケが出て止まらないようなら、皮膚科でステロイド剤などの薬を処方してもらうとよいです。
ただ、脂漏性皮膚炎はすぐに治りづらいので、フケが出始めたらスグに皮膚科に行くことをおすすめします。
- 栄養不足・代謝異常による脱毛症
過度なダイエットで栄養が不足していたり、偏食で亜鉛やビタミンなどの栄養素が不足していると代謝異常になり、髪の毛を作れなくなり、脱毛症になることがあります。
栄養不足で脱毛する場合、めまい、貧血、顔色が悪いと言った自覚症状も出ていることがありますので、過度なダイエットは見直す必要があります。
気になる症状がある場合は、病院での診察を受けて診て頂きたいです。
- 外傷性脱毛
外傷性脱毛は、怪我などで頭皮に外傷を負った時や、髪の毛をきつく縛る牽引性脱毛、自分で髪の毛を抜いてしまうクセ(トリコチロマニア)などが原因の脱毛です。
怪我で頭皮に外傷を受けた時は、担当の医師に頭皮の状態を確認して、また髪の毛が生えてくるかどうか確認してみてください。ヒドイ外傷でない限りは、また髪の毛は生えてくることが多いです。
髪の毛を後ろで縛ることが多いヘアスタイルの方は、髪の毛をあまり強く引っ張り過ぎないようにします。あまり強く髪の毛を引っ張ると抜け毛が多くなり、脱毛しやすいです。
トリコチロマニアは、ストレスなどで自分の髪の毛を脱いてしまうクセです。一度トリコチロマニアで髪の毛を抜くクセが付くと、無意識に抜いてしまうので注意が必要です。
- 薬剤性脱毛
薬を飲むと、副作用で何かしら頭髪への影響があると言われています。
抗がん剤などの強い薬の影響で髪の毛が抜けることがあります。
薬剤性脱毛は、頭皮に炎症はなく、髪の毛が全体的に抜けて、薄くなる傾向が高いです。(びまん性脱毛)
薬剤性脱毛は、担当医と相談の上、病気を治療して頂きたいです。
これらの脱毛症は、原因が1つとは限らず、複数の原因が重なっていることもあります。
そのため、1人では判断せずに専門家による診断を受けて頂きたいです。
原因に心当たりがない薄毛は?
髪の毛の脱毛の裏には、ストレス・病気・薬などが関係していることがあります。
ですが、何も心当たりがないのに、脱毛している場合は、AGA(男性型脱毛症)の可能性があります。
男性が薄毛になる原因の多くはAGAによるものです。AGAは、頭頂部・生え際の後退、もしくは全体にスカスカになりやすいです。
AGAによる脱毛症は、次のような特徴があります。
- 前頭部の生え際、頭頂部が薄くなってきている
- 全体的に髪の毛が薄くなり、地肌が見える
- 急に抜け毛が増えて、髪の毛が細く、柔らかくなってきた
- シャンプー後の排水口や起床時の枕に抜け毛が明らかに多い(およそ50本以上)
- 以前と比べて、髪の毛のセットが上手くいかなくなった
- 以前と比べて、寝ぐせがつかなくなった
AGAは、男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が髪の毛を作る毛母細胞の働きを弱めて、根こそぎ髪の毛を脱毛させていきます。
髪の毛は細く、柔らかくなり、髪の毛が伸びる期間が短くなります。そのため、細い髪の毛が増え、産毛状態から髪の毛が育たなくなります。
やがて産毛も生えないようになり、毛母細胞が休止状態になります。
AGAかどうかを判断するには、医師の診断が必要です。AGAは、遺伝子検査、頭皮チェックなどで確認することが出来ます。
抜け毛・薄毛が気になったら、AGAかどうか早めに診断して対処することが大事です。
ウッチャンより一言
- 薄毛には原因により複数の種類がある
- 薄毛を改善するには、根本の原因に応じた治療・対処を行うことが重要
- 薄毛の原因に心当たりがない場合は、AGAの薄毛を疑ってみる