薄毛に効く薬と育毛剤の違いをご存知ですか?
薄毛に効く薬とは、医学的に認められた証拠(エビデンス)があるもので、病院で処方されるものです。
育毛剤は、髪の毛を育てる効果は認められるものの「医薬部外品」「化粧品」として売られていて、薬と医薬部外品の間には大きなカベがあります。
薬は効果が認可されるまでに、多くの被験者よる「結果」が求められます。そのため、薬を作ってから処方できるまでに時間がかかります。
ですが、育毛剤のような「医薬部外品」は頭皮の血行を促進する成分が入っているなど、一定の効果があるレベルで誰にでも大きな効果が出る訳ではないです。
そのため、ずっと育毛剤を使っても効果が出ないことがあるのは仕方がないです。
ですが、薄毛に効く薬を使えば、髪の毛が生える効果が出るか、もしくは髪の毛が生えなくても副作用として体に影響が出る危険性もあります。
ただ、効果のない育毛剤をずっと使っているより、薄毛の薬を少量使ってみて効果が出るか試していくほうが、時間がかからず、効果も期待できるのです。
そこで、本当に薄毛に効く薬についてご紹介します。
薄毛に効く薬はある?育毛剤はクスリではない
薄毛に効く薬で、高い効果が認められているのが2種類あります。
薄毛の薬は「発毛効果」があり、髪の毛を新しく生やす効果が期待できます。
育毛剤は「育毛効果」で、発毛とは違い、髪の毛を「育てる」効果があるという意味です。ですので、育毛剤には新しい髪の毛を生やす効果があるとは証明されていないのです。
そこで、発毛効果が期待できる薄毛に効く薬をご紹介します。
<薄毛に効く薬とは?>
- ミノキシジル
ミノキシジルは、当初血圧を下げる薬として使われていたのですが、ミノキシジルを飲んだ患者さんの体毛が濃くなることから、髪の毛を生やす効果があると認められた薄毛の薬です。
ミノキシジルは皮膚の毛細血管の血行改善を促し、体の体毛を生やす効果があります。
ミノキシジルには、塗るタイプと飲むタイプがあります。
塗るタイプのミノキシジルは、髪が薄くなっている部分に付けて、血行を促進して髪の毛の成長・発毛を促進する効果が期待できます。塗るタイプは、市販では5%の濃度まで認められていて、市販発毛剤としては、リアップX5プラスが発売されています。
医師の処方では、塗るタイプの5%以上の濃度のミノキシジルを処方ができて、10%濃度などのミノキシジルがあります。
ただ、ミノキシジルは濃度が高ければ良いというわけではないです。あまり濃度が濃いと頭皮がかぶれるなどの副作用が出ることがあります。
飲むタイプのミノキシジルは、通称ミノタブ(ミノキシジル・タブレット)と言います。ミノタブは、飲むと血流にミノキシジル成分が流れて、体中の毛が濃くなります。
本当はミノタブを飲めば、頭の毛だけ生えて伸びればいいのですが、体中の毛が伸びるようになります。多毛症といい、髪の毛以外にも、胸毛・ヒゲ・眉毛などが濃くなる方もいます。
ミノタブは医師の処方が必要な育毛薬で、市販では購入できません。
ミノタブの副作用はミノキシジルは血流を下げる効果があるため、動悸やめまいがする方もいます。血圧が高い方はよいですが、血圧が低い方はミノタブは合わない可能性が高いです。少量のミノタブから試してみると良いと思います。
- プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは、薄毛の原因になる悪玉の男性ホルモンを減らる効果がある飲み薬です。フィナステリドは、プロペシアのジェネリック薬の名称です。
MSD製薬などから発売されている医師の処方が必要な育毛薬です。
多くの男性の薄毛は、男性ホルモンによる影響で髪の毛を作る毛母細胞の働きが弱り、髪の毛が抜けるのと同時に新しい髪の毛が作られにくくなることで薄毛になっていきます。(AGAといいます)
プロペシアは毛母細胞が弱る原因になる、悪玉男性ホルモン(DHT:ジヒドロテストステロン)を抑制する働きがあるのです。
そのため、プロペシアは、直接AGAの原因になっているDHTを抑えるので、薄毛の進行を止めることができます。
ですので、薄毛治療をする時は、最初にプロペシアを飲んで、薄毛を止め、同時にミノキシジルで髪の毛を生やす治療をするケースが多いですね。
プロペシア・フィナステリドの効果は高く、約98%の方が、現状維持以上の効果が認められる育毛薬です。
ただ、プロペシアにも副作用の可能性があります。プロペシアの副作用は、男性ホルモンの分泌を抑えるため、性欲減退などの男性機能が低下する可能性があります。
プロペシアの副作用は、性欲減退といった明確な基準がないため、気のせいのこともありますし、実際に飲んでみないと分からないです。
僕がプロペシアを飲んでいる限りは、それほど精力減退した感じはないです。元々ギンギン?な感じでないこともありますが・・(^_^;);
- デュタステリド
デュタステリドは、最近の2015年10月、日本で認可された育毛薬です(アメリカでは2001年11月認可。)デュタステリドは、フィナステリドの1.5倍の効果があると言われています。
デュタステリドは、商品名はアボルブ・ザガーロという前立腺肥大症の薬です。デュタステリドは、プロペシアと似ていて悪玉男性ホルモン(DHT)を減らし、脱毛を止める効果が高いです。
デュタステリドも医師の処方が必要な育毛薬で、日本のクリニックでの処方はまだまちまちのようですが、そのうちプロペシアがデュタステリドに変わってくる可能性も高いです。
ただ、デュタステリドがフィナステリドより効果が高いとされますが、フィナステリドでも十分効果が出る方もいるため、デュタステリド・フィナステリドのどちらが合うかを選ぶことになると思います。
薄毛に効く薬は、遺伝子検査で効果が分かる?
薄毛に効く薬は、遺伝子検査をすることで、効果が出やすいか調べることが出来ます。
遺伝子検査では、男性ホルモンの感受性を調べて、悪玉男性ホルモンが働きやすい体質か調べることができます。
ですので、遺伝子検査をすることで、薄毛になりやすい体質か分かるのです。将来薄毛になるかも?と心配な方は、一度検査をしておいても良いかもしれません。
ただ、男性ホルモンの感受性が高い場合でも、必ずしも将来薄毛になるわけではないです。
生活習慣・ストレスなど複数の要因から、薄毛になりやすさが決まるためです。ですが、何かしらのキッカケがあると薄毛になりやすい体質であるといえます。
もし、将来の薄毛が心配な方は、AGA専門のクリニックで診断を受けてみて頂きたいです。
ウッチャンより一言
- 薄毛に効く薬は、ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドがある
- 薄毛に効く薬は濃度や量が多ければ良いわけでなく、副作用のない範囲で適量使うとよい
- 薄毛になりやすい体質か遺伝子検査を受けて、薬はどれが合っているか調べるとよい