頭皮の血行不良を改善しようとして間違った育毛ケアしていませんか?
薄毛になりやすい頭皮は、血行不良が原因のことが多いです。
髪の毛を作っている毛母細胞は、頭皮を覆っている毛細血管から栄養が行かないと元気をなくし、髪の毛を作ることをやめてしまいます。すると生えている髪の毛は抜け毛となって脱毛します。そして、新しく髪の毛を作ろうとしても栄養不足で太く元気な頭髪が作れなくなります。
そのため、頭皮の血行不良=薄毛の進行と言ってもいいかもしれません。
ですが、頭皮の血行不良以外にも、大きな薄毛の原因があります。
それが、「AGA/男性型脱毛症」です。
AGAとは、髪の毛を脱毛させる原因になるDHTというホルモンの分泌が多くなる症状で、男性の薄毛の多くがAGAで薄毛になっています。
AGAになると、薄毛を止めるには、血行不良を改善するだけでなくDHTの分泌も抑える必要がでてくるのです。
ここでは、頭皮の血行不良を改善して、DHTの分泌も抑える方法をご紹介します。
頭皮の血行不良を改善するには?
頭皮で血行不良が起きやすいのは、頭頂部・おでこの生え際・剃りこみの薄毛になりやすい部分です。
頭皮の血行が起きると、頭皮の温度が下がり、皮膚が固くなり髪の毛が生えづらい皮膚になります。触ってみると他の頭皮と比べると少し冷たく、ツルツルして固いです。
血行不良が進むに連れて、その頭皮の周辺の髪の毛から抜け毛が増えてきて、スカスカになる感じがしてきます。地肌が見えるスカスカな感じがしてきたら、薄毛の進行が始まっている可能性が高いです。
血行不良が起きている頭皮は、いくつかの方法で血行不良を改善して、髪の毛が育ちやすい頭皮環境を作ることができます。
<頭皮の血行不良を改善する正しい方法・間違った方法>
- 頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、簡単にできる頭皮の血行促進する効果が高い方法です。
シャンプーあとに頭皮を指の腹(指先)で軽く回すようにマッサージをします。髪の毛が抜けないくらいの強さで、頭皮が少し動くようマッサージします。
すると、頭皮にある毛細血管が刺激されて、血流が良くなります。毛細血管は血流が少なくて使われなくなると、血管が途切れて消失してしまいます。
ですので、頭皮マッサージは薄毛の部分に、毛細血管を増やすイメージで行うといいです。
間違った頭皮マッサージは、頭皮を強く押したり、ゴシゴシとツメで強くこすることです。頭皮が傷んで炎症や傷が出来て、皮膚炎などになる可能性があるので、気をつけて下さい。
頭皮マッサージは特に髪の毛が薄く感じている部分を中心に行います。風呂上がり以外でも、日常生活で頭皮マッサージをすると効果的です。
- ヘアブラシ
最近流行りなのが、シャンプーなどにおまけで付いてくるヘアブラシです。
ヘアブラシは、シャンプー時にこすると気持ちいいですが、基本的には頭皮を傷つけるのでやり過ぎないほうがいいです。
できたら、ヘアブラシは使わずに、指の腹(指の先・ツメは立てない)を使って、洗うようにしたいです。
ヘアブラシは、プラスチックなどでブラシの先がやや丸くなっているものの、頭皮に強い刺激を与え過ぎます。もし使いたいのでしたら、軽く頭皮に当てるくらいの強さで使って頂きたいです。
シャンプーなどのおまけ製品では、頭皮をケアするには役不足かと思います。ヘアブラシは気持ちはいいのですが、使い続けると数ヶ月後の頭皮は傷んで、フケや痒みが出ることもあるので、気をつけて使いたいです。
- 頭を叩くのはNG
ヘアブラシなどで頭皮をトントンと叩く方がいますが、これは頭皮を痛みつけるのでNGです。
頭皮マッサージと思って、頭皮を叩くのですが、これもツボ押しなどの効果を狙っているのかもしれませんが、頭皮を叩くのは良くないです。
頭皮を叩けば血行が良くなるところもあるかもしれませんが、頭皮の表面が傷ついて、出血したり炎症ができることがあります。
頭皮を叩いて血行促進するのはやめたほうがよさそうです。
- 頭皮にかゆみがある時
頭皮がかゆくて頭皮マッサージをしているなら、スグやめたほうがいいです。
頭皮にかゆみが出ているのは、頭皮に何かしら問題が起きている事が多いです。一時的に痒みが出てすぐ収まればいいですが、頭皮のかゆみが続く場合、頭皮表面に炎症がある可能性が高いです。
炎症が出来ると、頭皮の表面の角質層がポロポロ剥がれ落ちて、フケになって出てくることがあります。
炎症範囲が広がっていくと、脂漏性皮膚炎といった頭皮全体のかゆみ、フケに発展することがあります。その時は、頭皮の血行よりも、かゆみ・フケを治すことを最優先して頂きたいです。
脂漏性皮膚炎は短期間では治りづらい皮膚炎です。脂漏性皮膚炎が原因で薄毛になる方もいるので、早めに治療をすることをおすすめします。
頭皮の血行不良だけでない!薄毛対策
頭皮の血行不良で薄毛になりやすいですが、それ以上にAGA(男性型脱毛症)による薄毛になるリスクも高いので気を付けたいです。
AGAは、DHTという男性ホルモンが引き起こす、脱毛症です。AGAが進行すると、前頭部の生え際、頭頂部などを中心に、急激に抜け毛が増え、薄くなっていきます。
進行の特徴は、急に髪の毛が細くなってき、抜け毛が目に見えるように増えていきます。1日の抜け毛の平均本数は、50本~100本くらいですが、AGAの場合は、1日200本以上抜けることもあります。気になる方は、枕元・お風呂の脱水所の部分の抜け毛の量が増えていないかチェックしてみて頂きたいです。
AGAは、マイクロスコープで頭皮の状態を調べたり、遺伝子検査でAGA因子による薄毛リスクを知ることができます。
ただ、遺伝子検査でAGAのリスクが高いからと言って、必ず薄毛になるとは限りません。AGAのリスク要素と頭皮環境・生活習慣などで薄毛になるか決まります。頭皮マッサージで頭皮の状態を良くしていれば、薄毛にならない可能性もあります。
ですので、家族が薄毛の方が多いといった将来、もしかしたら薄毛かも?と気になる方は、まずはAGAの遺伝子検査などを受けてみることをおすすめします。
現在は、AGAは治療ができるので、薄毛の専門家・クリニックなどで、治療をすることで薄毛になることを予防・対策できます。
大事なのは、1人で悩んで頭皮マッサージをしたり、市販の育毛剤を使って試行錯誤して時間をロスすることが、最終的に薄毛になるリスクを高めます。
僕も最初は市販の育毛剤を使いまくって試行錯誤しても薄毛は進行するばかりで、時間がかなりもったいなかったです。市販の育毛剤は対処療法で根本的原因の治療ではないんですね。AGAの治療を早く始めれば、早くはじめるほど改善する余地があり、早く髪の毛が生えてくるのです。
ですので、将来の薄毛が気になる方は早めに専門家に相談して、根本的な治療をすることをおすすめします。
ウッチャンより一言
- 頭皮の血行不良は、前頭部の生え際・頭頂部など薄毛になる部分に起きやすい
- 頭皮マッサージは血行不良を良くしてくれるので、正しい方法でやると効果的
- 頭皮の血行不良を改善するだけでなく、AGAによる男性ホルモン(DHT)による薄毛の原因もチェックする