頭皮が固いと薄毛が進みやすいと言われてますが、なぜでしょうか?
頭皮は頭蓋骨がスグ下にあるので、頭皮は固いのが当たり前と思われるかもしれません。
ですが、実際に調査をしてみると、頭皮が固い部分ほど髪の毛が薄くなる傾向にあることが分かっています。
というのも、頭皮が固いというのは、血行の悪さを意味しています。
頭皮の中でも固いのは、頭頂部・額の生え際などが固いですよね。そういった部分は、皮膚が薄くなっており、血管が細く血液が通りづらく、髪の毛を育てる栄養が届きにくいのです。
あなたの頭頂部、M字の生え際の皮膚はどのくらいの固さですか?
頭皮の固さによって薄毛になりやすい、進行しやすさが分かるので、薄毛が気になる方は指で押してチェックしてみてください。
ここでは、頭皮の固さによる薄毛のなりやすさをご紹介します。
頭皮が固いのは薄毛の前兆?どれくらいの固さならOK?
あなたの頭皮の固さを指で触ってチェックしてみてください。
基準になるのは、手を握りこぶしを作った時の手の関節の固さです。右手か左手の握りこぶしを作って、頭頂部・生え際の部分と比較してみてください。
<あなたの頭皮の固さと薄毛の関係は?>
- 頭皮の固さ=親指と人差し指の根本の間くらいの固さ
頭皮の固さが、握りこぶしの親指と人差し指の根本あたりにある柔らかさがあれば、血行は良いと言えます。
頭皮を軽く動かして、皮膚がどれくらい動くかもチェックしてみてください。よく動くほうが皮膚が柔らかく健康な頭皮といえます。
- 頭皮の固さ=手の甲の固さ
頭皮の固さが手の甲(中指の間接より手首側)の固さくらい柔らかければ、普通で特に問題はないといえます。
頭皮を指で動かしてみて、0.5ミリ以上動いていれば血行は悪くないと言えます。
- 頭皮の固さ=中指の関節の固さ
頭皮が中指の関節のような固さだと血行が悪くなっている可能性が高いです。
指の関節と皮膚の関係のように、頭皮も頭蓋骨の周りに引っ張られており、血管が通りづらい状態です。
皮膚が引っ張られてピンと張っている状態ですと、髪の毛の発毛がしづらく髪の毛が生えていても、徐々に薄くなっていく可能性が高いです。
頭皮が固い時は、シャンプーあとに頭皮マッサージなどをして頭皮を柔らかくして、血行促進してあげるとよいです。
簡易的に頭皮の固さで薄毛になりやすさをチェックしましたが、精密に調べるには、頭皮にマイクロスコープをあてて髪の毛の密度・毛穴の状態をチェックする必要があります。
特にAGAという男性型脱毛症になっているときは、頭皮マッサージなどだけでは薄毛の進行が早いため対応が難しいことが多いです。
薄毛が進んでいるかも?と思ったら、早めに育毛ケアをはじめて頂きたいです。
なぜ頭皮が固いと薄毛になりやすいのか?
頭皮が固いと血行が悪いということをご紹介しましたが、なぜ血行が悪いと薄毛になるのでしょうか?
よく頭皮と髪の毛は、畑と作物に例えられます。
作物を元気に育てるには、畑に栄養を沢山あげて育てる必要があります。作物がなんであれ畑に栄養や水がなければ、徐々に元気をなくして、枯れていきます。
同様に、髪の毛と頭皮も同じ関係です。髪の毛自体は、毛根部を除いて、ツメと同じ死んだ細胞なので髪の毛だけを育てることはできませんが、髪の毛の毛根部に栄養を与えることで、丈夫で元気な髪の毛が生えてくるのです。
薄毛になりやすい方は、毛根部に血管から栄養が行きづらく、髪の毛を作る毛母細胞が不活性な状態になります。
すると、髪の毛が生えても、すぐに枯れて(抜けて)しまうのです。それで毛母細胞が新たな髪の毛を生やそうとしますが、同じように途中で枯れて抜けるのです。これを繰り返していくうちに、髪の毛を作らなくなります。
これは毛穴から生えている髪の毛をチェックすることでも外見で分かります。
子供の頃は、1つの毛穴から3―4本の髪の毛が生えて密度が濃い状態です。大人になり薄毛が進みだすと、1つの毛穴から生える髪の毛の本数が減っていきます。
1つの毛穴から3―4本だったのが、2―3本、1-2本になり、最後は1本も生えなくなります。これが周囲の毛穴に広がっていき、薄毛面積が増えていくのです。
つまり、薄毛を止めるには、髪の毛の下にしっかりと血管があり、栄養が毛母細胞に届いて活性化させることが大事なのです。
AGA~血行改善だけでは防げない薄毛がある
血行が良ければ薄毛を止められる、予防できることについてご紹介しましが、実は、血行だけで解決できない薄毛があります。
それが「AGA・男性型脱毛症」です。
AGAとは、髪の毛を育てるのを阻害するDHTという男性ホルモンの分泌が多くなりがちな体質のことです。
AGAだと、DHTが頭頂部や生え際部分を中心に分泌が増えていき、髪の毛の成長を止めていきます。DHTは強力に髪の毛の成長をジャマするのです。
AGAかどうかは、DNAの血液検査などで診断でき、日本人男性に多い傾向があると言われています。アジアの中でも中国・韓国よりも薄毛率が高いとも言われているんですね。
AGAの特徴は、20代~の男性で、急に髪の毛が細くなっていき、抜け毛が増えて脱毛していきます。場所は、頭頂部、M字の部分が多く、進行の速さ/場所は個人差があります。遺伝の影響もあるとも言われてます。
それで、AGAだと必ず薄毛になるかというと絶対ではありません。
AGAはDHTという男性ホルモンを分泌しやすい傾向にあるというだけで、必ずしも薄毛になるわけではないです。ただ薄毛になる方は、放置していると生え際・頭頂部と言った部分から髪の毛が抜けて、スカスカになっていきます。
もし、薄毛になるかも?と心配な方は、AGAの専門クリニックで無料診断してもらうとよいです。市販の育毛剤などを使う手もありますが、僕の経験からいって、試行錯誤を繰り返すことになり結果、遠回りになります。
ですので、最初から専門家に相談して、診てもらうことをおすすめしたいです。AGA専門のクリニックは全国の主要都市にあるのでまずは頭皮の状態をチェックしてもらってくださいね。