ストレスと薄毛・毛髪は深い関係があると言われてますが、AGAの発症も関係あるでしょうか?
ストレスと薄毛の関係で分かりやすいのは「円形脱毛症」です。
強いストレスにより、10円玉のようなポッカリと円形に脱毛するのが「ストレス性の円形脱毛症」です。円形脱毛症は治療が難しく、原因によってアプローチが変わりますが、すぐに治すのは難しいです。
円形脱毛症まで行かなくても、絶えずストレスがある環境にいると、AGAのような薄毛なりやすい体質になるとも言われています。
というのも、頭皮には毛細血管が薄く広く張り巡らされており、髪の毛の根本・毛根部に栄養を届けており、ストレスなどがあると、血行不良になりやすいのです。毛細血管は血液の流れが遅く、届きにくい特徴があるのです。
よく育毛で頭皮マッサージをするのは、頭皮の血行を良くして、髪の毛を育てる栄養を届けるために行うのです。
ストレスなどで交感神経・副交感神経が乱れ、頭皮の血行不良の影響を受けやすいので、円形脱毛症まで行かなくても、抜け毛が多い、薄くなってきた気がする、AGAかも?という方は、ストレスも意識していただきたいです。
ストレス過多になると、脱毛の原因になるのが、髪の毛の毛乳頭の働きが悪くなることです。毛乳頭の働きが悪いのは、血行不良により、髪の毛の成長に必要な栄養が不足していることが原因のことが多いのです。
そこで、ここでは、ストレスによる薄毛の特徴、AGA(男性型脱毛症)との関係をご紹介します。
ストレスで薄毛になる特徴とは?AGA発症を防ぐ対策とは
ストレスによる薄毛は、急に髪の毛が抜けるという特徴があります。
特定の場所で、突然パラパラと抜けて、頭皮の特定の場所に起きやすいです。
精神的に追いつめられたり、仕事・勉強に集中して緊張している期間が長いとストレス性の脱毛が起きやすいです。15歳以下の子供がなりやすく、子供時代に一度脱毛症になると、大人になっても繰り返す傾向があると言われてます。
ストレス性脱毛症は、AGA・男性型脱毛症とは症状が違います。ですが、AGAの薄毛もストレスの影響が大きいとも言われています。
円形脱毛症まで行かないけど、ストレスで薄毛になっているかも?と思う方は、ストレス性の薄毛のチェックをしてみてくださいね。
<ストレスで薄毛になる特徴とは?>
- 抜け毛の毛根部の形が”いびつ”
ストレスで薄毛になる特徴の1つとして抜け毛の毛根部の形があります。
抜け毛は、自然に抜けた抜け毛の根本・毛根部を見ます。抜け毛の毛根部は、髪の毛を作っている毛乳頭の毛母細胞の状態がそのまま抜けてくるので、抜け毛の原因を知ることが出来ます。
健康な自然な抜け毛は、丸い球状の毛根になっています。
ストレスなどで髪の毛に栄養が上手く行かない毛母細胞が弱っている抜け毛の毛根部は、小さくなっている・ヒョロヒョロして形がいびつです。
また白い皮脂がくっついている時がありますが、それは頭皮に皮脂が溜まっていることを表しています。皮脂が多いと薄毛になりやすいかまで特定できないですが、白い皮脂が抜け毛に付く方は、シャンプーのやり方を変えてみることをおすすめします。
抜け毛の毛根部の形が、丸くなくいびつな形をしている抜け毛が多いなら、ストレスによる毛乳頭の機能不全が考えられます。
抜け毛の毛根部の形が、小さい・細く尖っているといった方は、AGAの薄毛の可能性が高いです。
- 薄毛になっている頭皮の部位に注目
AGAの薄毛は、頭頂部、前頭部の生え際、剃りこみが薄毛になりやすいです。
そして、後頭部や側頭部などは、髪の毛がしっかり生えていることが多いです。これは、AGAの原因であるDHT/5α還元酵素が頭頂部、生え際に多く存在していることによります。
ですので、AGAの薄毛になる方は、頭頂部や剃りこみが薄くなる方が多いのです。
一方、円形脱毛症などの方は、頭頂部・生え際以外の、髪の毛がしっかり生えているところに脱毛が起きることが多いです。
そして、ストレス性の脱毛症は、10円玉くらいの大きさの特定の場所だけが薄くハゲるようになります。1箇所だけでなく、複数箇所にハゲが出来ることもあり、その場合は皮膚科で診断してもらうことが大事です。
皮膚科では、血流を促進するステロイド剤で治す方法や、部分的に皮膚に刺激を与えて発毛を促す「局所免疫療法」といった治療法があります。
薄毛になる部分が、頭頂部・生え際などが気になるようなら、AGA専門のクリニックで診てもらうと、AGAかどうかを診断してくれます。
- 頭皮の体温が低い
ストレスが高いと、人間の防衛本能が働き、交感神経優位になります。
交感神経優位だと、いつでも敵から身を守る体勢になるため、血液が強く流れるのは内臓などの生命を維持する臓器に集中します。
すると、末端の手・足・頭皮といった皮膚には血液が行きにくくなり、体温が低くなります。
緊張した時に、手足に汗をかいて、体温が冷たくなった経験があるかと思います。この体温が低いのが頭皮でも起きて、血行不良を促進します。
ストレス状態が長く続くと、頭皮の毛細血管に血液が流れが悪くなります。毛細血管は、血流がないと「退化」して本数が少なくなっていきます。(動脈吻合・どうみゃく・ふんごう、と言います)
頭皮の毛細血管が減ると、髪の毛に栄養を送ることができなくなり、抜け毛・髪の毛がやせる、柔らかくなるといった薄毛の前兆症状が起きます。
そのため、手で頭皮を触ってみて、冷たいか・暖かいかチェックしてみてください。通常は髪の毛があるのでわかりづらいですが、風呂上がりと朝の頭皮の温度を比べてみると、違いが分かるので、やってみてください。
ストレスが多いと、髪の毛の成長に影響が出やすくなります。
過剰なストレスは円形脱毛症といった目で見える形で現れますが、殆どの方は交感神経優位な状態になり、薄毛になりやすい頭皮になりやすいです。
そこで、AGAになりやすい体質だと、AGAの薄毛が進行しやすいのです。
AGAになりやすい体質かどうかは、AGAのクリニックの検査でチェックしてみて頂きたいです。
AGAになりやすい体質は、将来的に薄毛になりやすい体質なので、事前に対策をしておくことが大事です。
ウッチャンより一言
- ストレスと薄毛・髪の毛を知るには、抜け毛の毛根の形が丸い球状になっているかどうかを調べる
- 頭頂部や生え際・剃りこみが薄くなるようならAGAの可能性が高い、それ以外は脱毛症を疑う
- ストレスが多いと、頭皮の温度が低くなり、血行が悪く薄毛になりやすい状態