本物のプロペシアでなく偽物を間違って購入・服用すると危険です。
国内で認められている正規のプロペシアは、MSD(メルク・アンド・カンパニー社)製の薬です。
WHOによると、世界で流通しているプロペシアの約10%が偽物とされています。
偽物の薬・偽薬を巡っては、薬の値段が高い国では、薬価が安い偽薬が出まわって世界中で問題になっています。
フィナステリドの個人輸入・輸入代行業者からの購入についても、厚労省から注意喚起も出されています。
多くの個人輸入代行業者は、日本の「医薬品医療機器等法」に承認を得ていないケースがあり、違法行為と指摘されています。
代行業者経由でフィナステリドを購入しても、副作用や偽物の薬による健康被害については自己責任となります。
自己責任だからいいじゃないか、という意見もあるかと思います。ですが、問題が起きたら自分だけでなく家族や会社などにも迷惑が掛かる可能性があるので注意したいところです。
そこで、プロペシアの本物・偽物の見分け方、プロペシアの正規品についてご紹介します。
プロペシアの本物と偽物の違いは?
プロペシアの本物か偽物かを判断するには、錠剤の形・色・ケースなどから判断できます。
プロペシアの国内取扱会社は、MSD社(メルク・アンド・カンパニー社・旧万有製薬:通称、メルク社)です。
プロペシアの錠剤には識別コード「MSD22」(0.2mg錠)「MSD115」(1mg錠)が書かれています。錠剤の梱包シートにもプロペシアの名称、MSDの記載があります。
国内正規品は、認可された病院からしか処方されないので、値段が安すぎたりするときは要注意です。
プロペシアは正式には「5α還元酵素Ⅱ型阻害薬」といい、有効成分は「フィナステリド」です。
MSDの正規のプロペシアは、1mgまたは0.2mgの容量があります。1日0.2mgから医師の判断により1日1mgまで服用が認められています。
錠剤は円形で薄い赤色をしています。直径は7.2ミリ、厚さ3.5ミリです。1つのシートで14錠入っています。90錠入りの瓶もあります。
同じ分類の薬として、前立腺肥大症で「プロスカー」があります。ブロスカーは日本では認可されていない薬で国内では処方・購入できません。
偽物のプロペシアは、錠剤の形状が六角形だったり、錠剤の色が茶色など本物を知らないと見分けがつかないこともあります。
プロペシアのジェネリック薬・ファイザー社製「フィナステリド」もある
プロペシアには薬価が安いジェネリック薬があります。
日本ではファイザー社製の「フィナステリド」という薬が認可されています。(ややこしいのですが、プロペシアの成分名・フィナステリドと同じです)
ファイザー社のフィナステリドは、プロペシアと容量や錠剤は非常に似ています。
錠剤は、0.2mgと1mgの2種類。錠剤には「pfizer」の銘版と「SU 0.2」(0.2mg)「SU 1」(1mg)の識別コードが書かれています。
フィナステリド0.2mg錠は薄いピンク色、1mg錠は赤茶色の円形の錠剤です。
包装は、0.2mg錠は1シート28錠、1mg錠は1シート28錠と140錠の2種類、90錠入りの瓶があります。
箱の部分には、には偽造防止の「FIZER」というマイクロ文字が印刷されています。
偽物かどうか判断するには、ファイザー社の刻印・マイクロ文字をチェックするとよいです。
個人輸入代行で偽物のプロペシアを購入したらどうなる?
個人輸入代行と称して、海外から安い薬を輸入代行する会社があります。
育毛薬に関しては、医薬品医療機器等法に基づく承認が行われていない業者ですので、違法行為とみなされます。
ただ、抜け穴?があって、受動的手続き代行と言い、購入者との代金決済のみ輸入代行業者が行い、薬の発送は海外の薬メーカーが行うことは認められています。
ですが、健康被害があるリスクがある国内未承認薬を輸入することは、輸入禁止にしています。危険ドラッグなどと一緒に取り締まりを行っているので注意したいです。
現在の育毛薬の個人輸入代行は、グレーゾーンと言えるでしょうね。今後取り締まりは厳しくなっていくと考えられます。
それで、偽物のプロペシアでは何が問題になるのか?と言いいますと、
- 薬効成分(フィナステリド)が少ない、入っていない
- 薬効成分(フィナステリド)が過剰
- 錠剤の純度が低く、コンタミネーション(雑菌などのゴミ)が入っている
といった、偽物が出回っていて、薄毛の効果どころか健康を害することもあるので注意したいです。
プロペシア服用時は、本来は、数ヶ月に一度、血液検査を行って肝機能などに問題が起きていないかチェックします。
そのため出来る限り、AGAクリニックで処方された正規のフィナステリドを服用するようにしていただきです。
ウッチャンより一言
- プロペシアの本物・偽物は、錠剤・包装をみればある程度チェックできる
- プロペシアは信頼できるAGAクリニックで処方して服用するのが安全
- 個人輸入代行は、安くプロペシアを購入できるが自己責任が大きく、今後規制対象になりつつある