M字の産毛を太くして育てるのは、薄毛治療では難しい傾向があります。
薄毛治療でM字の復活ができない方が多いのは、難易度が高いからなんですね。
薄毛の原因には、頭皮の血行不良と悪玉・男性ホルモン(DHT)による影響が大きく関わっています。
M字の生え際の皮膚は、毛細血管が少なくて、髪の毛を作る毛母細胞に栄養が届きづらいです。
毛母細胞が不活性な状態になると、髪の毛が作られず、産毛が生えても細く柔らかい髪質になります。そして、髪の毛の成長をさせるだけのエネルギーが毛母細胞に送られないと、産毛も途中まで伸びて抜けてしまいます。
血行不良に伴い、DHTも毛母細胞の働きを弱めるため、薄毛が加速しやすいのです。
そのため、生え際の後退が進むに連れて、M字の髪の毛の復活が難しくなっているんですね。
そこで、M字の産毛を太く、元気に育てる薄毛改善の方法についてご紹介します。
M字の産毛を太くするには?生え際の後退を改善する方法とは
M字の産毛が太く育たないのは、髪の毛を作る毛母細胞が弱っているからです。
毛母細胞は、細胞分裂を繰り返して髪の毛を作り、上に押し上げていきます。健康な毛母細胞なら、1日に約0.2ミリ~0.4ミリ程度髪の毛を伸ばしていきます。
髪の毛はケラチンというタンパク質で出来ており、ツメと同じように伸びたら角化(固まった)細胞になります。
角化した細胞は、通常の皮膚とは違い「死んだ細胞」です。ですので生えた髪の毛は、熱などで加工できますが(パーマなど)、再生することは出来ません。
そのため、産毛が細い状態なら、毛母細胞から生まれてきた瞬間から、細い状態で生まれてきているのです。
なので、M字の産毛を太くするのであれば、毛母細胞を活性化して元気にさせる必要があるんですね。
それでは、どのようにして、M字の頭皮にある毛母細胞を元気にすることが出来るのでしょうか。
<M字の産毛を太くする方法>
- M字部分の頭皮の血行を良くする
M字で薄くなっている頭皮は、毛細血管からの栄養供給が少なくなっています。
そのため、生え際・M字の部分の体温は少し低めで、固くなっているはずです。
頭皮が固いところは特に、血管が通りづらいです。生え際の剃り込みなどの頭皮は硬い方が多く、血行が悪いのです。
そこで、M字の頭皮マッサージをすることをおすすめします。
頭皮マッサージは、シャワー後、風呂あがりなど体温が高い時にやると効果的です。
頭皮マッサージは、指の腹を使って髪が薄くなっているところを中心に軽く円を書くように回します。生えている毛にダメージを与えないように、慎重に軽く押してくださいね。
- 正しくシャンプーする
シャンプーを正しくやらないと、頭皮が傷んで薄毛になりやすくなります。
頭皮が汚れていたり、皮脂を落とした方が薄毛改善になると思っていませんか?
頭皮は多少汚れても、皮脂が詰まっていてもそれほど影響は与えません。それよりも、シャンプーのやり方を正しくする方が重要だったりします。
・シャンプーは1日1回まで
シャンプーは1日の抜け毛の約60%を締めると言われてます。シャンプーのやり過ぎは、抜け毛を加速させるので気を付けたいです。
また、シャンプーをやり過ぎると、頭皮にダメージがあります。キレイにしようと思って何度もシャンプーすると、洗浄剤が頭皮環境を破壊します。そして、逆に皮脂過剰、炎症、フケなどを出すようになるので注意したいです。
・シャンプーの洗浄成分に注意する
市販のシャンプーの多くは、洗浄成分が強くて頭皮に負担をかけやすいです。
市販の育毛シャンプーでも、頭皮に良くない成分が使われていることが多いので気をつけて頂きたいです。
ラウリル硫酸~、ラウレス硫酸~、スルホコハク~といった成分は、洗浄成分が強めです。アミノ酸シャンプー・ベタイン系シャンプーなど、頭皮に優しいシャンプーを使うようにして頂きたいです。
・最後にすすぎを徹底する
シャンプーをした後に、しっかりとお湯ですすぎをします。
シャンプーはどんなによい成分が入っていても、頭皮に残留すると、後で皮脂と混ざり、酸化して頭皮にダメージがあります。
酸化したシャンプー成分は、頭皮に炎症を起こして、抜け毛・フケの原因などに繋がるので、シャンプーで洗っている時よりも長い時間をかけてすすいでくださいね。
- AGA(男性型脱毛症)治療をする
M字、頭頂部の髪の毛が薄くなってくるのは、AGA(男性型脱毛症)の可能性が高いです。
AGAは、DHTという悪玉・男性ホルモンが髪の毛を作る毛母細胞に悪さをします。
AGAの方には、5α還元酵素という酵素が、M字の生え際・頭頂部に多く存在し、DHTと反応することで、毛母細胞の働きを悪化させます。
その結果、M字の生え際・頭頂部の髪の毛をごっそり抜け毛にします。そして、髪の毛が新しく産毛で生えてくる髪の毛も容赦なく、脱毛させていきます。
M字の産毛が太くなく、柔らかいのもDHTと5α還元酵素のせいなんですね。
ですので、DHT・5α還元酵素を減らすことが、AGAの根本的な治療になります。
AGAの治療は、ミノキシジルといった発毛剤などを使って治療していきます。
M字のAGA治療をするには?
M字が薄いからといって、AGAによる薄毛と決まったわけではありません。
そのため、あなたが気になっている髪の毛がAGAによる薄毛かどうかを判断する必要があります。
AGAかどうかは、薄毛の専門家・プロの診断が必要になります。
薄毛の専門家としては、皮膚科・AGAクリニックなどがあります。
皮膚科は、AGA治療を行っているところもありますが、ほとんどが症例数が少なく、適切なアドバイスがもらえません。
ですので、AGAクリニックに行くことをおすすめします。
AGAクリニックの多くは、初診が無料で頭皮チェックなどを行って、AGAの傾向があるか診断してくれます。
また、有料になりますが、AGAの遺伝子を持っているかを血液検査で診断してくれます。これは、DHTと5α還元酵素の感受性の強さを測定して、薄毛になりやすい体質かどうか診断してくれるんですね。
薄毛になりやすい体質だと、将来的に薄毛になりやすいことを示しています。ですが、必ずしも薄毛になるというわけではないです。男性ホルモンの感受性のレベルにより、生活習慣などで薄毛を回避することも可能です。
これらのM字薄毛対策は、個人のレベルではできないです。市販の育毛剤を使ってなんとかしようとしても、時間の無駄の可能性が高いです。僕もそうでしたから・・汗。。
薄毛のことはやはり薄毛の症例を沢山見てきている、薄毛のプロフェッショナルに診てもらったほうが、回復も早いのです。
ですので、M字の産毛を太くして、髪の毛再生をしたいと思っているのでしたら、早めにAGAクリニックなどの薄毛の専門家に診てもらってくださいね。
ウッチャンより一言
- M字の産毛を太くするには、髪の毛を生成する毛母細胞を活性化させる必要がある
- M字を復活させるには、頭皮マッサージ・シャンプーのやり方を改善・AGAの診断をすることが大事
- AGAかどうか診断すると、薄毛の対処法も決まるので、早めにAGAかどうか専門家に診てもらう