きな粉が薄毛に効果があると話題になっています。
きな粉は、大豆の皮をとって挽いた粉のことです。
和菓子などにきな粉は良く使われていますが、これが薄毛に効果あるのでしょうか?
きな粉は原料が大豆のため、大豆イソフラボンが豊富に含まれているのが髪の毛によいと昔から言われているようなんですね。
大豆イソフラボンは、体内に入ると女性ホルモンの働きをすることで知られています。
更年期の女性などに大豆イソフラボンの食品を食べると、女性ホルモンが増えてよい、という話もあります。
でも、薄毛は、きな粉でなくても、大豆を煎った豆、納豆、豆腐でも良さそうですが、なぜ「きな粉」なんでしょうか。
昔から薄毛に効果がある「きな粉」について、ご紹介します。
きな粉が薄毛に効果ある?大豆イソフラボンで男性ホルモン抑制?
きな粉が薄毛に効果があるのは、大豆イソフラボンだけでなく、亜鉛・銅・ビタミンB2・B6など豊富な栄養成分があるためです。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た化学構造を持っていて、体内に入ると女性ホルモンのような働きをすることが分かっています。
男性が薄毛になる大きな原因の1つに、男性ホルモンの分泌があります。大豆イソフラボンを取ると、女性ホルモンが増えたようになり、男性ホルモンの分泌が抑えられるのです。
女性の髪が長くキレイなのは、女性ホルモンの分泌のおかげとも言われていて、男性も女性ホルモンは少量ですが、血中に含まれています。ですので、女性ホルモンは分泌できなくても、大豆イソフラボンを食べれば、女性ホルモンに似た作用を起こすことができるのです。
さらに、きな粉には、髪の成長に大事な、亜鉛・銅が入っています。
亜鉛と銅は、細胞分裂・代謝を働かせるのに必須のミネラル成分です。薄毛のサプリでも、亜鉛・銅が入っているのは、髪の毛を作るための細胞分裂に必要な栄養素だからなんですね。
また、きな粉にはビタミンB2、ビタミンB6も含まれています。特にビタミンB2は「美のビタミン」と言われています。ビタミンB2は、皮膚の代謝を進めて、キレイな肌にする効果があります。頭皮の状態を清浄化させ、髪の毛を作る環境を整えるのです。ツヤのあるキレイな髪を作るのはビタミンB2のおかげなんですね。
ビタミンB6は、神経伝達物質 セロトニン・ドーパミンなどの分泌を助け、アミノ酸・脂質の代謝を良くします。血液で酸素を運ぶヘモグロビンの生成にも関わっている大事な栄養素です。
<きな粉に含まれる栄養素>
きな粉100g当たりの成分 | 量 |
---|---|
ナトリウム | 1mg |
カリウム | 1900mg |
カルシウム | 250mg |
マグネシウム | 240mg |
リン | 520mg |
鉄 | 9.2mg |
亜鉛 | 3.5mg |
銅 | 1.10mg |
ビタミンA(βカロテン) | 4μg |
ビタミンE(トコフェロール) | 20.2mg |
ビタミンK | 37μg |
ビタミンB1 | 0.76mg |
ビタミンB2 | 0.26mg |
ナイアシン | 1.8mg |
ビタミンB6 | 0.58mg |
葉酸 | 250μg |
パントテン酸 | 1.33mg |
きな粉に含まれる、大豆イソフラボン・亜鉛・銅・ビタミンB2、B6が、薄毛の原因になる男性ホルモン(DHT)の抑制をして、代謝をよくして丈夫で太い髪の毛を生やすんですね。
きな粉は、そのまま食べるのは難しいので、少し温めたミルクなどに混ぜてホットミルクにして飲むとよいです。
牛乳150~200ml(コップ1杯)に大さじ1杯のきな粉を混ぜるとちょうどいい感じになります。
寝る前に、ホットミルクにきな粉を入れて飲むと、よい睡眠もとれるので、試してみて頂きたいです。
ただ、抜け毛が増えてきたり、髪の毛が細くなる、頭頂部や生え際が後退する、髪の密度が減ってくる、といった見た目で薄毛が進行している場合は、早めに薄毛専門クリニックで、原因が男性ホルモンによるものか検査してみて頂きたいです。
男性ホルモンによる薄毛の進行は早いので、できるだけ早い段階で検査・対策を始めたほうがいいです。
ウッチャンより一言
- きな粉は、大豆イソフラボン・亜鉛・銅・ビタミンB2・B6といった髪の毛によい成分が含まれるスーパーフード
- きな粉を食べるには、寝る前に温めた牛乳にいれて飲むと、栄養が取れ、質の良い睡眠がとれやすい
- 男性ホルモンによる薄毛は、進行が早いので、気になるようなら早めに検査をしたほうがよい