リアップ 医薬品

医薬部外品の育毛剤・薬用シャンプーなどと聞くと、効果があるように見えませんか?

厚労省認可の育毛成分という宣伝もよくされていますよね。

「医薬部外品」「薬用」と「医薬品」は似ているようで全く違うものです。

育毛剤の多くは、医薬部外品と宣伝していますが、どこまで効果があるのでしょうか?

医薬部外品は、厚労省が認可した医薬部外品原料規格に定められた成分を配合しており、販売の認可を得る必要があります。

なぜ、そこまでして育毛剤を「医薬部外品」にしたいのか?

といいますと、効能・効果を宣伝できるからです。

例えば、グリチルリチン酸ジカリウムという成分は、抗炎症作用があり、頭皮のフケ・かゆみを抑える効能があります。

グリチルリチン酸ジカリウムの成分を入れた育毛剤は”フケ・かゆみを抑える成分が入っている”と言えるんですね。ただ、医薬部外品は人体に緩やかに働きかける成分であることが条件なので、ハッキリとした効果が出るわけではないのです。

ですので、一概に医薬部外品の育毛剤だから、薬用だから・・といって本当に育毛効果があるとは言えないのです。

そこで、医薬部外品・薬用・医薬品の育毛剤・発毛剤の違いについてご紹介します。

医薬部外品の育毛剤は効果ある?医薬品・薬用の成分の違い

医薬部外品の育毛剤は、厚労省が指定した成分が入っていることで、必ずしも効果が出るとは限りません。

厚労省のホームページに医薬部外品添加物リストと言う資料があり、約1,500個ほどの成分が記載されています。

医薬部外品のリストに乗った育毛剤を”厚労省認可の育毛剤”というのは少し大げさな表現とも言えます。

医薬部外品に認定されない育毛剤は、薬事での扱いとしては「化粧品」となります。

化粧品になると、効能が言えなくなり、配合成分を全て表示しないといけなくなります。

そのため、化粧品に準ずる育毛剤になると「育毛剤」と言えなくなってしまうのです。

ですので、医薬品・医薬部外品・化粧品と比べると次のような感じです。

医薬品 > |越えられない壁| >>> 医薬部外品(薬用) > 化粧品

<医薬部外品・医薬品の育毛剤の違い>

項目 医薬品 医薬部外品 化粧品
意味 有効成分の効果がハッキリ分かる薬 医薬品と化粧品の間に位置する、病気の予防に重点が置かれた製品。 左記以外の安全性が認められる製品。
厚労省認可 必要 必要 不要
成分表示 不要 不要 必要
効果 あるといえる 期待できる 不明(個人の感想)
購入 医師の処方・薬局 通販・ドラッグストア等 通販・ドラッグストア等
薄毛の改善 発毛効果あり(新しい髪の毛が生える) 育毛効果あり(髪の毛を伸ばす) 個人の感想
主な製品名 リアップX5・ロゲイン(ミノキシジル)、プロペシア チャップアップ、ブブカ、プランテル、等 Deeper3D 等

医薬部外品の育毛剤は効果がないワケではない

誤解して頂きたくないのですが、医薬部外品の育毛剤は効果がない、というわけではないです。

医薬部外品の育毛剤は、少なからず”育毛”には効果があります。

ですが、”発毛”(新しい髪の毛を生やす)効果が足りないのです。

特に男性型脱毛症(AGA)の場合、薄毛の進行が早いです。そのため、髪の毛が育つスピードよりも、髪の毛が抜けるスピードが早いのです。

AGAの根本原因は、男性ホルモンの分泌が関係しているので、どんなに髪の毛を伸ばそうとしても抜けてしまっては意味ないんですね。

そこで、医薬品のプロペシア(フィナステリド)で男性ホルモン(DHT)を抑制することで、根本原因から改善する必要があるのです。

育毛剤でチョコチョコやっていても、効果が足りないんですね。

ですので、市販育毛剤は悪いとは言いませんが、効果を確実に出すには、やはり医薬品であるフィナステリド・ミノキシジルの力が必要なんです。

ただ、医薬品と言っても、フィナステリド・ミノキシジルも万人に効果が出るわけではないです。事前に男性ホルモン感受性試験などをやって、発毛薬の効果がでるかチェックしてから始めて頂きたいです。

薄毛のことは、やはり薄毛の専門家である薄毛専門クリニックで検査して頂きたいのです。薄毛の過去症例がかなりデータとしてあるので、過去の薄毛の方が改善するデータを元に、治療方針を考えてもらったほうが、かなり効率的です。

薄毛専門クリニックでは、事前に遺伝子検査などで発毛薬の効果が出るか、調べることができますので、チェックしてみてくださいね。

ウッチャンより一言

  • 医薬部外品の育毛剤と医薬品の成分は、薄毛改善の効果はかなり違う
  • AGAの場合、抜け毛が増えるスピードが早いため、市販育毛剤では追いつかない
  • 薄毛治療は、市販育毛剤よりも薄毛専門クリニックで治療したほうが確実