育毛剤と育毛シャンプーの併用

育毛剤と育毛シャンプーを併用すると、効果が高くなると思っていませんか?

育毛剤と育毛シャンプーはそれぞれ目的が違うので、そもそもが違うんですね。

育毛剤は「髪の毛を育てる・伸ばすのを補助する」ために使います。

育毛シャンプーは、「頭皮を髪の毛を育ちやすい環境にする」ために使います。

育毛剤と育毛シャンプーは似ているようで何か違う?とお気づきでしょうか。

育毛シャンプーは、髪の毛を育ちやすい環境を作るだけで「育毛」してないんですね。それは当然、シャンプーはどんな良い育毛成分が入っていても洗い流して終わりです。シャンプーの目的は「頭皮を洗う」ことが目的なんですね。

そのため、シャンプーは頭皮に成分を残すと皮脂と混ざり合って、酸化して頭皮にダメージが起きやすいです。シャンプーは洗い流さないと頭皮に良くないのですね。ですので、育毛シャンプー自体に育毛する要素はないのです。

さらに、育毛剤は、髪の毛を育てることを目的としているので、髪の毛の脱毛・抜け毛を止めたり、新しい髪の毛を生やす「発毛」効果があるとは言えないのです。「育毛剤」と「発毛剤」は違いがあるのです。

そこで、髪の毛の薄毛を防止・対策したい時には、育毛剤と育毛シャンプーを併用してよいか、育毛剤・発毛剤の違いについてご紹介します。

育毛剤と育毛シャンプーの併用は効果高くなる?勘違いしやすい点

育毛剤と育毛シャンプーの併用は効果が高いかどうかの前に「育毛剤と育毛シャンプーが髪を生やす効果があるか?」チェックする必要があります。

<育毛剤と育毛シャンプーの併用は効果あるの?>

  • 育毛剤の効果は?

    育毛剤は、髪の毛を育てる育毛成分が入っているものです。

    大抵の育毛剤は、新しい髪の毛を育てる、抜け毛・脱毛を減らす効果まではハッキリしていないです。

    男の薄毛の場合、男性型脱毛症(AGA)が原因の薄毛が多いですが、AGAの場合は育毛剤だけ使っていても効果は高いとは言いづらいです。

    国内では唯一の発毛効果がある、ミノキシジルという発毛成分があれば髪の毛が生えやすいといえます。ミノキシジルは医学的にも発毛効果が認められている最強の発毛剤です。

    一方、ミノキシジルが入っていない市販の育毛剤は、頭皮の血行促進・毛母細胞活性化・抗菌作用などの成分で構成しています。市販の育毛剤の成分は、効果が高いよう宣伝されていますが、3年後・5年後に髪の毛がシッカリ生えているか?と言うと、正直なところ疑問が残ります。

    ミノキシジルは、国内では濃度が5%まで配合可能な、大正製薬「リアップX5」が唯一の育毛剤です。リアップを皆さんが使わないのは、誰もに効果が出ていないからと言えましょう。

    そこで、薄毛対策を根本的にやるのでしたら、AGAクリニックなどで医学的根拠に基づく、発毛剤を使って薄毛対策をして頂きたいです。

    市販の育毛剤などは長期的に考えるとあまり薄毛が改善できると期待できないです。

  • 育毛シャンプーの効果は?

    育毛シャンプーは、髪の毛が生える・育毛成分をタップリ入れている、といったイメージのシャンプーが多いですが、あまり意味がないといえます。

    シャンプーは頭皮を洗うもので、すぐに洗い流すので、一時的に頭皮に流れていくだけです。それが育毛効果を生み出せるとは思えないです。

    ドラッグストアの育毛シャンプーなどは「頭皮に悪いものは一切入っていない」と書いてあっても、洗浄剤をよく見ると頭皮に刺激が強いものが多かったりします。

    オレフィン・スルホン酸、ラウレス硫酸、ラウリル硫酸、ポリオキシエチレンラウリンエーテルといった成分が入っているシャンプーは清浄力が強いので、薄毛が気になる方は使わないようにして頂きたいです。

    ただ、育毛シャンプーの中には、頭皮に良い影響があるシャンプーもあります。

    シャンプーを泡立てて3分間ヘアパックをする育毛シャンプーがあり、これはいいと思います。

    シャンプーには皮脂を落とす洗浄剤が入っていて、普通のシャンプーでヘアパックをすると頭皮ダメージが起きます。ですが、洗浄成分が弱く、グリチルレチン酸・センブリエキスなどの血行促進成分が入っていると、頭皮に良い刺激を与えて、髪の毛が育ちやすくなるといえますね。

    いずれにしろ、育毛シャンプーは頭皮に悪いものを避ける事が大事です。育毛目的でシャンプー選びをしてもあまり差は出ないということです。

    どれを使ってもハッキリ育毛の効果を実感できるシャンプーは少ないので、頭皮に悪い成分がない使いやすいシャンプーを選べばよいかと思います。あまり口コミなどに惑わされずに、自分が使いやすい・値段も手頃な育毛シャンプーを購入するのが一番です。

    ただし、フケが出ている時は育毛シャンプーはやめて、フケ専用のシャンプーを使うとよいです。

育毛剤・育毛シャンプーで髪を生やすには?

育毛剤・育毛シャンプーだけでは、AGAの薄毛の進行を止めて、髪の毛を生やすことは難しいです。

AGAの薄毛で一番大事なのは、まず脱毛を止めることです。次に脱毛が止まったら、新しい髪の毛を生やす「発毛」。そして新しい髪の毛が生えてきたら「育毛」が重要になってきます。

ですので、AGAの薄毛の前兆として、髪の毛が細い、抜け毛が増えた、髪がスカスカに透けてきている、といった症状が出ているなら、脱毛を止める事が大事です。

AGAの原因は、DHTという悪玉・男性ホルモンとDHTと反応する5αリダクターゼ(還元酵素)です。DHTが分泌すると、頭頂部・生え際などに多い5αリダクターゼが反応し、毛母細胞の働きが止まります。

つまり、DHTという男性ホルモンが作られると酵素の働きから、頭頂部・生え際といった薄毛になりやすい場所の髪の毛を根こそぎ抜き取って、新しい髪の毛が生えないようにします。

そこで、DHTを減らすプロペシアという薄毛の薬があります。このプロペシアにより、脱毛を止められます。

次に、脱毛が止まったら発毛効果があるミノキシジルを使い、新しい髪の毛を生やして、育てて行きます。DHTと5α還元酵素の影響により、細くなっていた髪の毛が太くなっていき、産毛から長い髪の毛が生えてくるようになります。

ミノキシジル・プロペシアといった育毛薬は、皮膚科かAGAのクリニックで処方してもらえます。ドラッグストア・薬局では購入はできない薬です。

薄毛の根本的にな改善・治療をするのでしたら、効果のない育毛剤・育毛シャンプーを使うより、AGAのクリニックで専門家に診てもらうことが大切です。

薄毛をクリニックで診てもらうのは若干、気恥ずかしい気もしますが、最近はTVでも紹介していることもあって、抵抗なくAGAクリニックに行く方も増えています。

AGAクリニックの多くは、初診は無料のカウンセリングで、マイクロスコープによる頭皮チェックをしてくれたり、髪の毛の相談に乗ってくれるアドバイザーの方もいるので、まずは気軽に行ってみて頂きたいです。

薄毛は進行が進めば進むほど、戻すのが難しくなってきますので、早めに無料診断をしてもらうといいですね。

ウッチャンより一言

  • 効果のない育毛剤・育毛シャンプーを併用して使っても、薄毛の根本的な解決にならない
  • 育毛シャンプーは、どんなに良い成分が入っていても洗い流すだけなので、育毛効果が高いと言いづらい
  • AGAの薄毛の場合、医学的に確立した薄毛対処法で改善しないと、ハッキリと効果が出ない可能性が高い