育毛 成分 格付け

育毛成分は、市販の育毛剤に沢山あり、どれが効果があるのか分かりづらくないですか?

市販の育毛剤はサプリを合わせると50種類!などと書かれている育毛剤があります。

ですが、育毛成分が沢山あっても効果がないと意味ないですよね。

また育毛と発毛の違いを明確にしておく必要があります。

育毛は「髪の毛を育てること」、発毛は「新しい髪の毛を生やすこと」です。薄毛対策に本当に必要なのは「発毛」です。

育毛は新しい髪の毛が生えてくる保証はないのです。新しい髪の毛をドンドン生やす「発毛」をさせないと意味がないんですね。

医療機関では、EBM(Evidnce Based Medicine:証拠に基づいた医療)を基準に、医学的に根拠のある治療かどうかを厳密にチェックします。

EBMはエビデンスレベルというのがあり、どれだけ臨床試験をして効果があったかにより、レベル分けをするのです。

薄毛治療に限っては、EBMのレベルが曖昧になっているものが多いです。ちまたの育毛剤は、EBMレベルが一番低い、専門家の個人的異見や症例報告だけを証拠として、薄毛に効果があるとうたっているものもあります。

EBMで効果が高いと評価される試験は「ランダム化比較試験」で、治療を受ける人とそうでない人をランダムに選んで、無作為に治験者を選んで検査する方法です。

これが、病院で医療される治療で、育毛の分野では、限られた成分しかありません。

ですので、市販の育毛剤で効果があると行っても、誰もが効果を実感出来るレベルに達していない育毛成分もあるんですね。

そこで、ここでは、日本皮膚学会が判定した育毛成分で効果がある成分、効果がない成分のレベルをご紹介します。

育毛成分の格付け 日本皮膚学会が認める最も薄毛に効果があるEBMは?

育毛成分の格付けは、日本皮膚学会が発表した資料に記載されており、その成分について効果レベルをご紹介します。

<育毛成分の格付け(男性)>

育毛成分 効果のレベル<br />(高 A>B>C>D 低)
ミノキシジル外用(塗り薬) A
フィナステリド内服(飲み薬) A
塩化カルプロニウム C1
ケトコナゾール C1
アデノシン C1
t-フラバノン(CTP) C1
サイトプリン・ペンタデカン C1
セファランチン C2

*成分の効果レベル

  • A:強く勧められる(効果あり)
  • B:勧められる(効果あり)
  • C1:根拠がないが一部効果あり
  • C2:根拠がなく進められない
  • D:無効・無害の可能性あり

日本皮膚学会の格付けで、最も推奨するのが「ミノキシジル外用+フィナステリドの1年間 使用」です。

薄毛の方に対して行った臨床試験で、ミノキシジル+フィナステリドの組合せが最も効果が高くなっています。

ミノキシジルは発毛を促す成分で、発毛させる成分の主軸にすべき発毛・育毛成分と推奨されてます。ミノキシジルは、血圧降下剤の副作用で体の毛が増える副作用から生まれた薬です。塗り薬のミノキシジル5%濃度の発毛剤は「リアップX5」としても発売されています。

ミノキシジルは塗り薬と飲み薬がありますが、報告では塗り薬についてのみ言及されてます。塗り薬の濃度5%以上のミノキシジルは、クリニックなどで処方が可能です。ミノキシジル外用の塗り薬は、副作用がないと報告があります。

フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)を促進するホルモン分泌を抑える働きがある内服薬です。AGAによる脱毛の根本原因を止めるには、フィナステリドが主軸の成分になります。

フィナステリドは1年間、1日1mgを服用し、頭頂部の薄毛に対して、見た目が変わるレベルは1年で約58%、2年間で約68%、3年間で約78%の改善率があるとレポートされています。1年間で、毛髪の増加が確認できた方は、約98%にも達しています。

フィナステリドの副作用は、性欲減退などの性機能が低下することで、約2,9%の方に副作用が出たとのことです。ただ、性欲減退の原因がフィナステリドかどうかは特定できていないとのことです。

フィナステリドは、前立腺がんの検査に使用する血液中のPSA濃度が高くなるので、人間ドックなどに行く場合は、注意が必要です。(服用している薬として報告すれば問題ないです)

市販育毛剤の効果は実質17%? 本当に効果がある薄毛治療をしよう

日本皮膚学会のレポートの中に、市販育毛剤の効果は約34%と記載があります。

同時にプラセボという試験で、効果がない育毛成分を「育毛効果がある」と言って付けると、6ヶ月後には17%効果があったそうです。市販育毛剤のプラセボ効果を加味すると、実質17%(=34%-17%)ですよね。

それに対して、フィナステリドは98%の薄毛の改善があり、ミノキシジルも髪が生える副作用から生まれた発毛剤なので、薄毛への効果が高いと言えます。

市販の育毛剤は、確たるエビデンス(医学的証拠)がない成分でないか確認してから使うことが大事です。

さらに、ミノキシジル・フィナステリド以外の育毛成分は、あくまで「育毛=髪の毛を育てる」止まりで「発毛=新しく髪の毛を生やす」までの効果はないです。

ですので、髪の毛を生やしたいのなら「育毛剤」ではなく「発毛剤」を使って頂きたいです。

効果のない育毛剤をずっと使っていても、結果は出ないので、早めにAGAクリニックなどで薄毛治療を始めて頂きたいです。

ウッチャンより一言

  • 日本皮膚学会が提唱する育毛成分の格付けは「ミノキシジル+フィナステリド」が最強
  • 効果のない育毛成分を使っていても、結果はでない
  • 薄毛(AGA)の治療は、専門家の治療をすることが、薄毛改善の近道