頭皮の皮脂除去をすると抜け毛が減る・薄毛が治ると思ってませんか?

頭皮の皮脂が毛穴に詰まると、髪の毛が抜けやすい・成長しないという話がよくあります。

育毛シャンプーなどでも「詰まった皮脂をキレイに取る」という宣伝がありますよね。

頭皮の脂がギトギトに付いた写真を見せられると、キレイにしないきゃ!と思ってしまいます。

でも、皮脂が詰まると抜け毛・薄毛になるのは本当なのでしょうか?

昔の人は、毎日シャンプーをする習慣がなくて、冷暖房もあまりなかった時代は頭皮が皮脂でベットリだったはずです。

でも、今は毎日シャンプーして頭皮を清潔にしているはずなのに、薄毛の人は昔より減っているでしょうか?

薄毛の人は今も昔もあまり変わらない気がしますよね。

そこで、頭皮の皮脂除去をすれば、抜け毛が減る・薄毛になりやすいか?についてご紹介します。

頭皮の皮脂除去をすると抜け毛は減る?間違った薄毛治療

頭皮の皮脂除去をすると、頭皮の状態はどうなるでしょうか?

健康な頭皮は、皮脂が出ていて、頭皮に膜を張っています。

皮脂は、頭皮に膜を張ることで、乾燥や外部からの刺激を守っているんですね。皮脂があるおかげで頭皮がパリパリに乾燥せずにいられるのです。

ですので、頭皮に皮脂は多少なりとも必要なんですね。

ですが、それが毛穴に詰まるのはどういうことなのでしょうか。

毛穴の中には皮脂を出す汗腺、髪の毛を作る毛乳頭があり、皮脂も毛穴の中に入ってきます。そして皮脂が毛穴をふさぐほど入ってきてしまうと、毛乳頭や皮脂腺が機能しなくなるということらしいのです。

実際のところ、頭皮からは汗が出て皮脂を流していくので、皮脂詰まりが抜け毛にするとは考えづらいです。皮脂は毎日大量に出ているので、皮脂づまりが起きていたら、もっと髪の毛は抜けていいはずです。薄毛になる人も生え際や頭頂部だけでなく、後頭部や側頭部もハゲてもいいはずですよね。

ですが、男性型脱毛症で薄毛になる方は、生え際の薄毛(M字ハゲ)と頭頂部の薄毛(O型ハゲ)のタイプに集中します。

ですので、頭皮の皮脂除去を頑張ってする必要はないと言えます。

ある育毛サロンでは、頭皮の皮脂除去をするために、頭皮を真空にして吸い出す装置や水の圧力で吹き飛ばす装置などを開発し、施術しているようです。(今はやってないかもしれませんが)

育毛シャンプーもギトギトの頭皮を取ろうとして、シャンプーでゴシゴシ洗うようなことはしない方がいいです。

頭皮には適度な皮脂が必要なのですから、皮脂は完全に除去せず適度に残すくらいのほうがよいのです。

シャンプーをすると皮脂が一旦流れますが、約24時間程度で元に戻ります。

ですので、ギトギトな頭皮だからと言って、あまり洗い過ぎないようにしてくださいね。シャンプーは洗浄力が弱いアミノ酸系シャンプーで、やさしく洗うことが大事です。

また、男性型脱毛症(AGA)の場合は、男性ホルモンが薄毛の原因です。

ですので、薄毛を解消するには、髪の毛を脱毛させる悪玉・男性ホルモンの分泌を抑えるなどをしないと意味がありません。悪玉・男性ホルモンの分泌を抑えることで、根本的な薄毛治療ができます。

シャンプーも大事ですが、まず根本の原因から対処することが薄毛治療では重要です。

もし、頭皮の皮脂過剰で薄毛が気になるのでしたら、AGAの診断をしてもらって頂きたいです。AGA専門のクリニックで、頭皮の状態や遺伝子検査などで、AGAの診断ができますので、早めに行ってみて頂きたいです。

ウッチャンより一言

  • 頭皮の皮脂除去をしても、抜け毛・薄毛は治らない
  • 頭皮の皮脂は、適度な量がないと乾燥や刺激による炎症が起きてしまうので皮脂のとり過ぎに注意。
  • AGAの治療は、原因である男性ホルモンの分泌を専門クリニックで診断してもらうことが早い回復に繋がる