髪を引っ張ると痛くもなく、スルッと抜けてしまうことありませんか?
髪の毛は根本の毛根部でしっかりと固定されていて、健康な状態だと簡単には抜けません。
ですが、髪の毛が細くなり、髪を固定する力=固着力が減っていると、薄毛のサインかもしれません。
固着力は、髪の毛の根本にある毛乳頭という部分で頭皮と繋がっています。毛乳頭がしっかりと働いて健康であれば、痛みを感じて簡単に抜けることはないんですね。
髪の毛を引っ張って、痛みがなく抜けてしまうのは、固着力が弱く、髪・頭皮が弱っている可能性が高いです。
そこで、髪の毛を引っ張る力はどれくらいが平均か、痛みはあったほうがいいのか?ご紹介します。
髪を引っ張ると痛くないのはハゲの前兆?
髪を引っ張ると痛くないのは、ハゲの前兆の可能性があります。
髪の毛1本だけが痛くないのは、たまたま痛みを感じる神経が通ってない場合で、2,3本引っ張った時に軽い痛みしかなく、髪の毛が抜けてしまうと薄毛の危険性が高いです。
髪の毛の引っ張って抜けやすさを「髪の固着力」と言います。髪の毛が頭皮から抜くのに必要な力のことです。
健康な1本の髪を引っ張って抜けるには、およそ50g~80gくらいの力が必要です。
50gというと、ニワトリの卵1個分くらいです。ニワトリの卵の重さで引っ張って髪の毛が抜けてしまうのは、許容範囲と言えます。
ですが、約10g~20g程度の力で抜けてしまうのは、薄毛が進行している髪の毛の可能性が高いです。10gというと、100円玉が2個くらいです(9.6g)。かなり優しく髪の毛を引っ張る程度です。
髪の毛の抜けやすさ、痛みがないというのは、髪の毛が細いことが原因になっています。
髪の毛が細いと、髪はすぐに抜けやすく、痛みを感じにくいのです。白髪を抜くときも痛い髪の毛と痛くない髪の毛があると思いますが、細い髪の毛は痛みを感じないはずです。
髪の毛が細くなっているのは、髪の毛の根っこにある毛乳頭が活性化していないためです。毛乳頭は、髪の毛の元・ケラチンを作り、髪の毛を押し上げていきます。
ケラチンの生成量が少ないと、髪の毛が細くなり、そのまま伸びていきます。ケラチンが少ないと、髪の毛の根本も丈夫でなく、抜けやすいのです。
髪の毛が抜けやすい・細くなる原因は?
髪の毛が細くなる原因は、毛乳頭に栄養が行っていない、男性ホルモンにより毛乳頭が弱っていることが考えられます。
毛乳頭に栄養が行かないのは、頭皮の血行が悪いことが関係しています。頭皮の下には細かい毛細血管が走っていて、髪の毛に栄養を送っています。頭皮は、心臓の一番上にあるため、血流が届きにくいです。また、血流は生命活動に不可欠な部分に優先的に送られるため、頭皮は後回しになりやすいのです。
そのため、頭皮の血行不足は起きやすいです。
また、男性ホルモンによる毛乳頭への影響があります。男性ホルモンが分泌されると、酵素と反応して毛乳頭を弱らせることがわかっています。
この男性ホルモンによる薄毛の症状を「男性型脱毛症(AGA)」と呼んでいます。
AGAは、中年男性のバーコード頭に代表されるような、頭頂部が薄い、前頭部が禿げ上がる・M字型のハゲといったタイプの薄毛です。
AGAになるかどうかは、遺伝的要素があり、専門のクリニックで診断することができます。
AGAにもタイプがあり、M字進行型、頭頂部進行形、全体的に薄毛進行などがあります。
どの薄毛になるかは、専門のクリニックなどで無料診断ができます。
髪の毛を引っ張ると痛みがなく抜けやすい、というのは、髪の毛が細くなっているためで、薄毛のチェックだけはしておいたほうがよいです。
特に、急に髪の毛が細くなり、抜けやすくなった、頭頂部・生え際の後退、地肌が見えるスカスカ状態になってきている・・といった症状は、AGAの特徴です。
薄毛は進行すると止めるのが難しいため、薄毛の初期段階で早めに対策することが重要です。
将来薄毛になるかもしれないと心配な方は、AGA専門クリニックで、AGAの可能性があるかだけでもチェックしてみてはいかがでしょうか?
5年後・10年後に薄毛になるか?フサフサの髪でいるのかの違いが出てきますので、早めに診断して頂きたいです。
ウッチャンより一言
- 髪を引っ張ると痛みがなく抜けやすいのは、髪が細くなり薄毛になる前兆の可能性がある
- 髪の毛は50g~80g程度で抜けるが、50g以下の力で簡単に抜けてしまうのは危険な状態
- 男性型脱毛症の場合、髪が急に細くなる、抜けやすい特徴があるので、気になる方は早めにAGA専門クリニックで診断する