発毛と育毛の違いは同じようで全然違う意味になります。

発毛とは、新しく髪の毛を生やすこと。

育毛とは、すでに生えている髪の毛を伸ばして成長を促すこと。

同じようで、違うのが分かりますでしょうか?

よく見る「育毛剤」は、新しく髪の毛を生やせないの?という疑問がでてきますよね。

厳密に言うと、答えは「YES」です。

「厳密に言うと」というのは、医学的、商品のカテゴリーとしての意味です。育毛剤には、すでに生えている髪の毛を元気にさせる効果はありますが、新しい髪の毛が生えてくることまでは言えないのです。

ですので、薄毛で悩んでいる方は「発毛剤」を使うことが有効になります。

ですが、薄毛に悩んでいる方の多くが「育毛剤」を購入するのは、なぜでしょうか・・?

ここでは、育毛と発毛の違い、育毛剤と発毛剤についてご紹介します。

発毛・育毛の違いとは?

発毛と育毛の違いは、新しい髪を生やす効果があるかどうか、という点で意味が違います。

「育毛剤」と「発毛剤」の違いも、同じように、発毛する効果が期待できる成分が含まれているか、どうかの違いです。

発毛成分があるかないかで、名前が変わってくるんですね。ですが、薄毛治療においては、発毛と育毛は大きく意味が違うのです。

  • 発毛剤とは?

    発毛剤の成分は、新しい髪の毛が生えることが厚労省にて、医学的に認められている成分です。発毛剤の成分としては、ミノキシジルが代表的な成分です。

    現状、発毛効果が一番出る成分としては、ミノキシジルが最強の発毛成分です。

    ミノキシジルは外用(塗る)と服用(飲む)の2種類があります。

    ミノキシジルは、実は血圧降下剤の服用する薬として使われていました。そこで副作用として、体中の毛が生えやすくなる「多毛症」が起きる事がわかり、育毛剤として使われるようになった発毛成分です。

    そのためミノキシジルは、発毛効果がある裏返しで、副作用があります。副作用は血圧が下がる、動悸・息切れなどがあります。

    本来、血圧降下剤として使われていたので、通常血圧の方が飲むと、血圧が下がるためそれが副作用になります。

    ミノキシジルを外用(塗り薬)として発毛効果があることも分かっています。ですが、ミノキシジルを頭皮に塗ると副作用として、かぶれたり、皮膚炎症になることがあります。

    そこで、日本ではミノキシジルは5%までの濃度なら一般販売して良いことになっています。現在のところ、ライセンスの関係により大正製薬のみミノキシジル5%濃度の塗り薬「リアップX5」が販売されています。

    リアップはミノキシジル配合の最強の発毛剤ですが、後述する理由により、全ての薄毛を改善することはできていないのが現状です。(薄毛の万能薬なら誰もが買ってますよね・・)

    ミノキシジルの5%以上の濃度の外用薬と飲み薬は、医師の処方が必要になります。皮膚科やAGAクリニックといった病院で処方してくれます。

  • 育毛剤とは?

    育毛剤は、発毛でなく、髪の毛の成長(育毛効果)が認められた育毛成分が入っているものです。

    育毛剤は、医学的なエビデンスがない(まだ認知されていない)成分や、古来から使われてきた薬用成分が主に使われています。

    グリチルレチン酸2Kといった血行を良くする成分、成長因子と呼ばれる髪の毛の成長を促す成分が入っている育毛剤が多いです。

    発毛剤と違い、育毛剤は髪の毛を成長させるために数多くの成分を入れている育毛剤が多いです。多くて50種類の育毛効果が出る成分をいれているメーカーもあります。育毛剤は副作用もあまりないメリットがあります。

薄毛の原因は、AGA(男性型脱毛症)によるものが多いです。

AGAは、DHTという悪玉男性ホルモンが増えやすい体質の方に多く、DHTは髪の毛を片っ端から抜いていくのが特徴です。そして髪の毛を生えないよう頭皮を痛みつけていくのです。

AGAの方は、おでこの生え際・そりこみ・頭頂部などを中心に薄毛が進行していくのが特徴です。髪が薄くなっている場所にDHTが増えていくことで、髪の毛を作る毛母細胞を衰えさせて薄毛が広がっていきます。

ですので、DHTを減らさないかぎり、髪の毛は生えてくるのは難しいのです。

育毛剤が頭皮に合う・合わないもありますが、育毛剤で髪の毛を伸ばそうとしても、DHTが根こそぎ脱毛させて抜け毛にしていくので、育毛・発毛だけしてもあまり意味がないのです。

ですので、薄毛を改善したい場合は、まず抜け毛を止める必要があります。発毛剤・育毛剤よりも先に抜け毛を減らす・DHTを減らすことが大事なのです。

発毛・育毛より大事なこととは?

薄毛を改善するには、発毛・育毛より先に髪の毛が抜ける根本原因である、DHT・悪玉男性ホルモンを減らすことが重要です。

現在のところ、DHTを減らすには「プロペシア(フィナステリド)」という薬が有効とされています。

プロペシアは、DHTを減らすことができますが、これも副作用があります。副作用は、性欲減退・男性機能低下などです。副作用が出る確率は2%以下とも言われているので、プロペシアの分量を調整しながら、薄毛対策をしていくことになります。

プロペシアは、ドラッグストアなどでは購入できない薬で、医師の処方が必要です。ミノキシジルと同様、皮膚科・AGAクリニックなどで購入できます。

薄毛治療では、プロペシアはミノキシジルとセットで使う事が多いです。プロペシアで薄毛を止めて、ミノキシジルで髪を生やす・成長させる効果を狙っています。

進行した薄毛を改善するには、育毛剤では物足りない面が大きいと言えます。宣伝は大きくしていますが、あくまで「育毛」であって「発毛」でないことを判断して頂きたいです。

髪の毛が生えてきて、さらに元気にしたい時は育毛剤が効果的ですが、薄毛が進行している時は、効果が期待できないです。薄毛が進行している時は、プロペシア+ミノキシジルの組合せがよいです。

実際に、AGAの薄毛かどうかを含めて、頭皮チェック・AGAの遺伝子検査をすることをおすすめします。

AGAの場合、DHTにより髪の毛を細くし脱毛・薄毛を加速させます。薄毛の進行が進めば進むほど改善するのは難しくなります。今の技術では、薄毛の治療はある程度できるようになっているので、自分1人で育毛剤を使って育毛ケアしているのは時間とお金がもったいないです。

できたら早めに薄毛の専門家に診てもらって、根本治療をするのが薄毛改善の近道です。AGAクリニックは初診で無料カウンセリングで頭皮、AGAチェックなどを行ってくるので、一度診断してもらってはいかがでしょうか。

ウッチャンより一言

  • 発毛と育毛はの違いは「新しい髪の毛を生やすかどうか」の点で大きく違う
  • AGAの場合、発毛剤、育毛剤よりも前に脱毛・薄毛の進行を止めるのが大事
  • AGAの診断を早めに行って、薄毛の進行を早く止めるのが薄毛改善の近道